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全体最適化の実例(IT関連企業の場合)

全体最適化は企業経営上不可欠、実行することはなかなか簡単ではありません。

その理由は、企業全体のシステムの効率を優先するために負担が増えたり業務内容の変更を余儀なくされる部署がどうしても現れるからです。

いくら、企業全体の利益のためだといっても、業務内容が変わるとなれば、当然反対する従業員が現れます。
そうした課題への対策としては、強力なカリスマ性やリーダーシップを持つ者をトップに任命したり、反対するものの出ないような優れたシステムを構築することが必要になります。

たとえば、ITコーディネータの「ITC群馬」が提案するシステム改善方法は、工場や事業所全体を一つの大きなプロセスとして考えるというものです。

全体をプロセスとして考えた後に、原料や部品などの「インプット」、製品を指す「アウトプット」をおおまかに定義します。

そして、受注管理、生産計画、資材調達、設計、製造、検査、出荷管理、品質管理、原価管理などを全体プロセスにたいしての「サブプロセス」と考え、誰が見てもわかりやすくするよう心がけながら仕事の流れを定義づけます。

つまり、物の流れ、情報の流れに着目し、プロセスにおいての無駄を発見し、指摘して改善を試みたわけですね。

このように部署・部門単位ではなく、企業組織全体としてのシステム改善を実施することにより、全体的なコストダウンや製造工程の高度化を図ることで「全体最適化」の実現を図ることが、まさに理想的と言えるでしょう。

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品質管理と品質保証に関する情報収集&分析をおこなっています。